全日本モトクロス選手権
Victor meter Total 88.0P 暫定1位
合同会社オートブラザーズは「次世代を担うキッズの成長と日本のモトクロスの将来のために、私達にできることを」を理念としてスタートし、今ではモトクロス界のみならず、広くモータースポーツに携わる人々を応援し、次世代に繋いでいく活動をしています。
全日本モトクロス選手権第2戦では、中央自動車大学校様のステップ・アップ・プログラムの取り組みに賛同し、将来を担う若きメカニックの卵の勉強の機会となるよう、2名の学生さんをお招きしました。
塩谷 洋教諭
「以前から本校では、ステップアップ・プログラムとして
専門課程の『アジア・クロスカントリー・ラリー』への参加があります。
日頃の授業や実習では経験できない、真剣勝負の場であるレースの現場で
いろいろな経験を積んでもらおうということでスタートしました。
車両作成は1級4年生全員で行い、レースに帯同するのは選抜メンバーで
普段から頑張っている学生の表彰という意味合いで旅費等は全て学校で負担しています。
そうした中で、高等課程の生徒にもこのような経験の場を用意してあげようということで
『ステップ・アップ・プログラム』の高等課程版として鈴鹿8時間耐久レースでの
メカニックサポート研修を行ってまいりました。
コロナの影響でここ数年は参加できていませんでしたが
この度、渡邊先生が本教職員となり、市川オーナーにご挨拶に伺った際
本校の取り組みに賛同いただいて、お手伝いをさせていただくこととなりました。」
渡邊メカニックの指導を受けレース本番車の整備を行う白石・遠藤学生
レース観戦も勉強の内
優勝直後のVictorと記念撮影
研修を終えて
中央自動車大学校・高等課程3年
遠藤博希
今回の研修を通して、整備や片付けの迅速さや丁寧さを学びました。また、選手とよく話をして細かい部分の調整などをしていたので、私もアルバイト先ではお客様からよく話を伺って整備をしていこうと思いました。そして、どのチームのピットも整理整頓が行き届いたので、これを目指して自分の工具やマシンの置き方を改善していこうと思いました。
モトクロスのレーサーマシンはすごく格好良くて、とても目を引かれました。将来自分もオフロードのマシンを持ったら、このようにしようという目標が持てました。
今回、私たちがお手伝いさせていただいたマシンが優勝したことは、とても嬉しかったです。この嬉しさは、参加してよかったと思える一番の成果だと感じています。
モトクロスのレースは、ジャンプをしたり滑らしながら走行したりと限界状態で走っており、命を乗せていることを改めて実感しました。自分も命を乗せて走っているものを整備しているという自覚を持って、丁寧にかつ迅速に整備ができるよう努力していこうと思いました。
中央自動車大学校・高等課程2年 白石龍也
二日間、モトクロスチーム『オートブラザース』様のメカニックのお手伝いをして、いろいろなことを学び同時に反省点も多くありました。
一番印象的だったのは、現場の緊張感を味わえたことです。勝利を得るために整備する現場は、他とは緊張感が違いました。選手の力を最大限に発揮するためには、メカニック一人ひとりが責任感を持つ必要があると実感しました。
反省点としては、周りをよく見なければだめだと思いました。自分の作業だけではなく周りの作業も見て、自分のやっている作業は今やるべきかなどを考えて行動しないと、タイムスケジュール通りに上手く作業が進まないと学びました。
この研修の経験によって、手だけではなく頭も動かす必要があるとわかり、日々学校で行う実習等に活かしていけると思いました。反省点も含めて、自分のスキルアップに繋げ、一流のメカニックになりたいです。